川村学園女子大学の史学科では、教室での講義や書物から歴史を学ぶだけでなく、
学外に出て「ホンモノの歴史」に触れる機会を多く設けています。
2020年12月20日、「日本中世史」の学外授業で
千葉県の睦沢町立歴史民俗博物館を訪問見学し、
学芸員の久野一郎さん、山口文さんにお話をうかがいました。
今年5月に大正時代のスペイン風邪に関する文書を発見した経緯や、
遺族の思いに突き動かされる形で戦時中に近隣で墜落した
飛行兵に関する調査を行ったことなど、
展示物を前に最近のお仕事についてお話しいただいたあと、
展示中の特別展を解説していただきました。
彫刻作品の鑑賞方法や見どころに加えて、作品の借用や運搬など
舞台裏の話もたくさん教えていただくことができました。
学芸員志望の学生たちは、お二人の情熱的な話しぶりに引き込まれ、
熱心に聴き入っていました。実際の仕事内容や心構え、
やりがいなど貴重なお話を聴いて、学芸員への想いを強くしたようです。